技術用語集 材質 普通鋼(炭素鋼)
普通鋼は、鉄に炭素を加えて強度を高めた、最も一般的で安価な鋼材です。建築物の骨組みから機械部品まで、幅広い分野で使われています。
•SS材(一般構造用圧延鋼材):
建築物や橋梁、一般機械の構造物などに使われる、加工しやすく溶接性も良い鋼材です。
•S-C材(機械構造用炭素鋼鋼材):
自動車や産業機械の部品など、より強度や硬さが求められる部分に使われます。
SM材(機械構造用マンガン鋼)
SM材は、機械構造用マンガン鋼のことで、鉄にマンガンを添加することで強度を高めた鋼材です。マンガンは、鋼の強度と焼入れ性を向上させる効果があります。
特徴と用途
特徴:
- 高い強度:マンガンを添加することで、引張り強さや降伏点が高くなります。
- 良好な加工性: 適切な熱処理を施すことで、切削や鍛造などの加工がしやすくなります。
- 溶接性:比較的溶接性も良く、機械構造物の接合部に使われます。
用途:
- ボルト、ナット:強度が求められるボルトやナットの製造に使われます。
- ギア、シャフト:自動車や産業機械の駆動部分にあるギアやシャフトなど、力を受ける部品に用いられます。
- 機械構造部品:一般的な機械の骨格や部品として、幅広い分野で利用されています。
SM材は、炭素鋼よりも強度が必要な場面でよく使われる、汎用性の高い材料です。